「おくられびと」になりそうになった話
油断はこわいよ~、というお話です。
あんまり恥ずかしいので秘密にしておこうと思ったのですが、
これも何かの参考にしていただければと恥を忍んで書くことにします。
先日、とある筋からお誘いがあり、とある海域でシーカヤックに乗ることになりました。
今までカヌーには何度か乗ったことはあるのですが、もともと重心が低いせいか、それとも偶然か、一度も「沈」なるものをしたことがないのであります。
オレッてけっこう筋いいじゃん、とホンキで思っていたのでした。そのときまでは。
じつはそれって、ただ経験不足なだけだったのですが…。
ちょっとその辺を乗り回すぐらいのつもりでいたら、
「あの岬の向こうまで行きませんか」とのこと。
(この30分後、本艇は180度横に回転しました)
このとき、しっかりお断りしておけばよかったのです。
はっきり「いやー、初心者なんすよ」と白状しておくべきでした。
でも、こういうことは、たいてい「たられば」なのです。
綿の下着とシャツはまだしも、いくらなんでもGパンはまずかった。
おまけに足元は長靴だ!!
自殺行為であることに気づいたのは、もちろん海水をたっぷり味わってからです。
当然のことながら、帽子や眼鏡のストラップなんぞには想像も及びません。
こんな日に限って、神様はお仕置きをされるのです。
急に風が吹き、尊敬する村上康成画伯デザインの帽子が飛ばされました。
拾おうと梶を切ろうとした瞬間、なんと右のアクセルが外れてしまったではありませんか。
ありゃー、どうすべえとモタモタしていたら、フーッとまた風が吹いて、
ワタシの上半身はあっという間に海の中。
ひっくり返ったのです。初沈であります。
ところが、自由がほとんどききません。
水深は10mぐらいあったんじゃないでしょうか。
とりあえずカヌーから抜け出ましたが、
長靴の中の空気で足が前に上がって、頭が逆に沈みます。
空気が抜けてようやく楽になったと思ったら、今度は足に張り付いて自由がきかない。
そうこうするうち、ほどよく海水が入ってきて長靴はすっぽり抜けてくれました。
ところが、衣服がすべて綿ですから体の動きがほとんどきかないのです。
化繊より天然繊維だよな、というナチュラル派の選択が状況をより悪化させたのでした。
おととい見たDVD「おくりびと」の葬儀のシーンが、走馬灯のように頭の中をよぎります。これは冗談ではありません。ホントです。
おまけに、変な職業意識がフラッシュバックし、ひょっとして事故になってしまうかもしれない今の状況を、無意識のうちに頭の中で記事化し、あろうことか見出しまでひねろうとしている自分がいます。
その予測記事が示すところでは、この男の死は、世の中にとってはちっぽけではありますが、各方面に相当多大な迷惑をかけるようです。
いかん。オレは断じて生きなければならない。
何をどうしたか思い出せませんが、がんばりました。耐えました。
結局自力では復元できず、ナマケモノのようにカヌーにしがみつく情けないかっこうのまま、浅瀬まで引っ張っていただきました。
ライフジャケット様様です。
あとで濡れた衣類を入れた袋を持ってみたら、ざっと5kg以上はあった感じ。
それに加えてメタボな体ですからねえ。
海を侮っていけない!
カヌーをを舐めてはいけない!
そんなことでよくアウトドア系のもの書きだなんて名乗れたもんだ!
お叱りは、甘んじて受けたいと思います。
こんなことなら、シーカヤックのスペシャリスト・堀田法螺吹き男爵にしっかり弟子入りしておくんだったなあ。
授業料は帽子代と眼鏡代です。
●●県●●市の漁協の皆さん。もし、シルバーフレームでちょっと乱視矯正の入った眼鏡をかけたヒラメが揚がったら、ご連絡いただければ幸いです。帽子は拾った方に差し上げます。
長いこと水遊びをしてきましたが、ライフジャケットが役に立ったのは初めて。
いろいろ反省しきりです。
以後のよい教訓にしたいと思います。
なお、帰って数日は塩分控えめの食生活を送りました。
あんまり恥ずかしいので秘密にしておこうと思ったのですが、
これも何かの参考にしていただければと恥を忍んで書くことにします。
先日、とある筋からお誘いがあり、とある海域でシーカヤックに乗ることになりました。
今までカヌーには何度か乗ったことはあるのですが、もともと重心が低いせいか、それとも偶然か、一度も「沈」なるものをしたことがないのであります。
オレッてけっこう筋いいじゃん、とホンキで思っていたのでした。そのときまでは。
じつはそれって、ただ経験不足なだけだったのですが…。
ちょっとその辺を乗り回すぐらいのつもりでいたら、
「あの岬の向こうまで行きませんか」とのこと。
(この30分後、本艇は180度横に回転しました)
このとき、しっかりお断りしておけばよかったのです。
はっきり「いやー、初心者なんすよ」と白状しておくべきでした。
でも、こういうことは、たいてい「たられば」なのです。
綿の下着とシャツはまだしも、いくらなんでもGパンはまずかった。
おまけに足元は長靴だ!!
自殺行為であることに気づいたのは、もちろん海水をたっぷり味わってからです。
当然のことながら、帽子や眼鏡のストラップなんぞには想像も及びません。
こんな日に限って、神様はお仕置きをされるのです。
急に風が吹き、尊敬する村上康成画伯デザインの帽子が飛ばされました。
拾おうと梶を切ろうとした瞬間、なんと右のアクセルが外れてしまったではありませんか。
ありゃー、どうすべえとモタモタしていたら、フーッとまた風が吹いて、
ワタシの上半身はあっという間に海の中。
ひっくり返ったのです。初沈であります。
ところが、自由がほとんどききません。
水深は10mぐらいあったんじゃないでしょうか。
とりあえずカヌーから抜け出ましたが、
長靴の中の空気で足が前に上がって、頭が逆に沈みます。
空気が抜けてようやく楽になったと思ったら、今度は足に張り付いて自由がきかない。
そうこうするうち、ほどよく海水が入ってきて長靴はすっぽり抜けてくれました。
ところが、衣服がすべて綿ですから体の動きがほとんどきかないのです。
化繊より天然繊維だよな、というナチュラル派の選択が状況をより悪化させたのでした。
おととい見たDVD「おくりびと」の葬儀のシーンが、走馬灯のように頭の中をよぎります。これは冗談ではありません。ホントです。
おまけに、変な職業意識がフラッシュバックし、ひょっとして事故になってしまうかもしれない今の状況を、無意識のうちに頭の中で記事化し、あろうことか見出しまでひねろうとしている自分がいます。
その予測記事が示すところでは、この男の死は、世の中にとってはちっぽけではありますが、各方面に相当多大な迷惑をかけるようです。
いかん。オレは断じて生きなければならない。
何をどうしたか思い出せませんが、がんばりました。耐えました。
結局自力では復元できず、ナマケモノのようにカヌーにしがみつく情けないかっこうのまま、浅瀬まで引っ張っていただきました。
ライフジャケット様様です。
あとで濡れた衣類を入れた袋を持ってみたら、ざっと5kg以上はあった感じ。
それに加えてメタボな体ですからねえ。
海を侮っていけない!
カヌーをを舐めてはいけない!
そんなことでよくアウトドア系のもの書きだなんて名乗れたもんだ!
お叱りは、甘んじて受けたいと思います。
こんなことなら、シーカヤックのスペシャリスト・堀田法螺吹き男爵にしっかり弟子入りしておくんだったなあ。
授業料は帽子代と眼鏡代です。
●●県●●市の漁協の皆さん。もし、シルバーフレームでちょっと乱視矯正の入った眼鏡をかけたヒラメが揚がったら、ご連絡いただければ幸いです。帽子は拾った方に差し上げます。
長いこと水遊びをしてきましたが、ライフジャケットが役に立ったのは初めて。
いろいろ反省しきりです。
以後のよい教訓にしたいと思います。
なお、帰って数日は塩分控えめの食生活を送りました。

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