生きている雑穀文化 白山山麓・白峰のシコクビエ
白山しらみね自然学校が中心となって、その活用を模索している古民家・与平の家。
夜はその囲炉裏の間で、メンバーや地元の方々、大学生、そして田舎で働き隊の研修生と一杯やりながらの懇談となりました。
そこでなんとなく話題になったのが、昔この地域で食べていたもののことです。
田んぼのきわめて少ない山里で、雑穀の比率が多かったであろうことは想像ができましたが、白山白峰自然学校代表の山口幸一さん(60代半ば)が子供の頃には、雑穀はまだ暮らしの中でそれなりの比重を占めており、たとえばおやつ代わりになったのはシコクビエの粉に砂糖を入れてお湯で練ったものだったそうです。
それがすごくおいしかったと、山口さんがいかにもとろけそうな笑顔でいうものですから、いやしん坊のワタシなどは、もう食べたくてしかたがありません。
「いいなあ」「食べてみたいなあ」「どんな味なんだろうなあ」と、恋焦がれるような眼で語っていたら、なんと翌日、実現したのでした。
地元の民俗資料館の方に無理をいって、山口さんが粉を分けてもらってきたのです。
シコクビエは、アフリカ原産の雑穀です。
粒が非常に小さく、見た目はそのへんの道端に生えているイネ科の雑草みたいですが、山間地では非常に重宝された穀物だそうです。
干ばつに強く収穫サイクルが早いことがその理由で、弘法大師が授けたという伝説からコウボウビエと呼ぶ地域もあるそうです。
普通は粉にして食べるそうで、白峰にご一緒した日本エコツーリズムセンター代表世話人の広瀬敏通さんは、若いときに滞在したインド(だったかな?)で、よく団子状のものを主食として食べたそうです。
「こうやって練るんですよ」と、山口さんが薄あずき色のシコクビエの粉を湯呑に入れ、砂糖とお湯を加え箸で勢いよくかき回します。水分を含んだシコクビエはココア色になって、洋菓子のムースのような、なめらかな風合いになっていきます。
糸を引くぐらい練ったところで、たまらず箸を舐めると「うまい!」
麦こがし(はったい粉)のような香ばしい味わいです。
よく、地域活性では「ないものねだりから、あるもの探しへの転換を」といわれますが、白峰のシコクビエなどは、まさに「あるもの」の象徴ではないかと思いました。
こんなのが、ふらっと入ったお店のメニューにさりげなくあったらかっこいい。
「これ、なんですか?」
旅というのは、本来、そんな会話から始まるように思うのです。
そうしたささいな出会いと発見の集積が交流であり、地域活性化の基本のような気がします。
ふとひらめいたことがあって、残りの粉をもらい受け、自宅でちょっと実験をしてみました。
シコクビエのミルクココアです。
このテイストは牛乳と絶対に相性がいいはずと、温めた牛乳の中に練り溶かしてみたのです。甘味は栃蜜。使ったのはたまたま家にあった山形県産のものですが、栃の木が多い白峰は栃蜜の名産地でもあります。
ちょっと面白い味わいで、高校生の息子も「けっこういける」と合格点。
白峰は豆腐文化の里でもあるので、豆乳で作るとオール地物のドリンクになるなあ、などと考えてみたのでした。
夜はその囲炉裏の間で、メンバーや地元の方々、大学生、そして田舎で働き隊の研修生と一杯やりながらの懇談となりました。
そこでなんとなく話題になったのが、昔この地域で食べていたもののことです。
田んぼのきわめて少ない山里で、雑穀の比率が多かったであろうことは想像ができましたが、白山白峰自然学校代表の山口幸一さん(60代半ば)が子供の頃には、雑穀はまだ暮らしの中でそれなりの比重を占めており、たとえばおやつ代わりになったのはシコクビエの粉に砂糖を入れてお湯で練ったものだったそうです。
それがすごくおいしかったと、山口さんがいかにもとろけそうな笑顔でいうものですから、いやしん坊のワタシなどは、もう食べたくてしかたがありません。
「いいなあ」「食べてみたいなあ」「どんな味なんだろうなあ」と、恋焦がれるような眼で語っていたら、なんと翌日、実現したのでした。
地元の民俗資料館の方に無理をいって、山口さんが粉を分けてもらってきたのです。
シコクビエは、アフリカ原産の雑穀です。
粒が非常に小さく、見た目はそのへんの道端に生えているイネ科の雑草みたいですが、山間地では非常に重宝された穀物だそうです。
干ばつに強く収穫サイクルが早いことがその理由で、弘法大師が授けたという伝説からコウボウビエと呼ぶ地域もあるそうです。
普通は粉にして食べるそうで、白峰にご一緒した日本エコツーリズムセンター代表世話人の広瀬敏通さんは、若いときに滞在したインド(だったかな?)で、よく団子状のものを主食として食べたそうです。
「こうやって練るんですよ」と、山口さんが薄あずき色のシコクビエの粉を湯呑に入れ、砂糖とお湯を加え箸で勢いよくかき回します。水分を含んだシコクビエはココア色になって、洋菓子のムースのような、なめらかな風合いになっていきます。
糸を引くぐらい練ったところで、たまらず箸を舐めると「うまい!」
麦こがし(はったい粉)のような香ばしい味わいです。
よく、地域活性では「ないものねだりから、あるもの探しへの転換を」といわれますが、白峰のシコクビエなどは、まさに「あるもの」の象徴ではないかと思いました。
こんなのが、ふらっと入ったお店のメニューにさりげなくあったらかっこいい。
「これ、なんですか?」
旅というのは、本来、そんな会話から始まるように思うのです。
そうしたささいな出会いと発見の集積が交流であり、地域活性化の基本のような気がします。
ふとひらめいたことがあって、残りの粉をもらい受け、自宅でちょっと実験をしてみました。
シコクビエのミルクココアです。
このテイストは牛乳と絶対に相性がいいはずと、温めた牛乳の中に練り溶かしてみたのです。甘味は栃蜜。使ったのはたまたま家にあった山形県産のものですが、栃の木が多い白峰は栃蜜の名産地でもあります。
ちょっと面白い味わいで、高校生の息子も「けっこういける」と合格点。
白峰は豆腐文化の里でもあるので、豆乳で作るとオール地物のドリンクになるなあ、などと考えてみたのでした。



" 生きている雑穀文化 白山山麓・白峰のシコクビエ" へのコメントを書く